医療事務の資格 (信頼性の高い認定試験)

 医療事務の仕事をするのに資格は必要なのでしょうか?いいえ、医療事務は資格がなくても働ける職業です。そもそも医療事務には国家資格はなく、資格がなければ働いてはいけないということはありません。

 しかし民間で実施されている資格が多々あり、実際には多くの医療機関で採用の際に有資格者や医療事務講座修了者を有利に考慮することは確かです。資格を取得していることで基本的な医療事務に関する知識は備わっているため、即戦力になるとアピールできることは大きな強みとなります。

  ちなみに、“厚生労働省より認可された公的資格”と勘違いされているものが中にはありますが、これは“厚生労働省が認可した協会が認定する資格”ということであって、資格そのものが厚生労働省に認可されている訳ではありませんので注意しましょう。

  数ある医療事務に関する資格の中でも医療機関に信頼性・評価の高い認定試験を紹介します。

[どの資格を取ればいい?]

 歴史と人気がある@医療事務管理士技能認定試験またはA医療事務技能審査試験・メディカルクラークの資格取得を目指し、最終的にはB診療報酬請求事務能力認定試験が取れればベターです。Bは、初心者の方は難しいですが、現場で働いている方で、診療報酬点数の改定があるたびに受験を繰り返される方もいます。

@医療事務管理士技能認定試験

 医療事務管理士技能認定試験は40年以上の歴史のある医療事務の資格です。年間受験者数は4万人と多く、人気の資格となっています。この資格に対応している講座の代表格はユーキャンの医療事務講座です。

  • 主催:葛Z能認定振興協会(鞄本医療事務センターの関連会社)
  • 試験内容:〔実技試験〕診療報酬明細書の作成
  • 試験内容:〔学科試験〕法規・医学一般・保険請求事務など筆記
  • 試験日程:年6回
  • 受験料:6,000円(医科・歯科)
  • 合格率:医科43.1%、歯科65.8%

A医療事務技能審査試験・メディカルクラーク(医科・歯科)

 医療事務技能審査試験は、@の医療事務管理士技能認定試験と同様に30年以上の歴史を持つ資格で、年間5万人以上が受験をしています。この資格に対応している講座の代表格はニチイの医療事務講座です。

  • 主催:(財)日本医療教育財団
  • 試験内容:〔実技I〕接遇・院内コミュニケーション(1級)、患者接遇(2級)
  • 試験内容:〔学科〕医療事務専門知識(1級)、医療事務一般知識(2級)
  • 試験内容:〔実技II〕診療報酬請求事務、明細書点検(1,2級とも)
  • 試験内容: 〔学科〕医療秘書技能検定試験
  • 試験日程:1級/年3回、2級/年12回(毎月)
  • 受験料:6,500円(各級、各科)
  • 合格率:1級不明、2級65%

B診療報酬請求事務能力認定試験(医科・歯科)

 診療報酬請求事務能力認定試験は15年の歴史で年間2万人が受験をしています。診療報酬の点数の詳細知識を問われるため、合格率は他の医療事務資格より低くなっています。ですが、それだけ価値のある資格であるといえます。対応講座の代表格はヒューマンの医療事務講座です。

  • 主催:(財)日本医療保険事務協会*厚生労働大臣認可協会
  • 試験内容〔学科試験〕〔実技試験〕
  • 試験日程:年2回
  • 受験料:7,500円
  • 合格率:医科35.8%、歯科38.2%

C保険請求事務技能検定試験

  • 主催:日本医療事務協会(学校法人三幸学園グループ)
  • 試験内容:〔実技試験〕診療報酬請求事務(レセプト作成)
  • 試験内容:〔学科試験〕基礎知識(医療保険制度、診療報酬、薬価など)、医療用語
  • 試験日程:年6回
  • 受験料:7,000円
  • 合格率:73.5%(2005年度)

D医療秘書技能検定

  • 主催:医療秘書全国協議会

その他、医療とは直接のつながりはありませんが、秘書検定はどの仕事に就かれてもビジネスマナーが身に付くのでおすすめです。3級であれば独学でも十分合格可能です。(参考:秘書検定・秘書技能検定対策WEB