レセプト業務(Xさん)

 医療事務には、日常業務の他にもう一つレセプト業務と呼ばれるものがあります。病院の診察代は、診察を受けた患者さんが0から3割を支払い、残りは一カ月分をまとめて健康保険から支払われます。

 一カ月分の診察代の請求書(レセプト)を作成するのが医療事務のもう一つの仕事となります。レセプト業務の期間は、毎月末から10日間ほどです。

 毎日、医療事務用コンピューターに、その都度入力はしてあるので一から請求書を作成する必要はありません。月末日に一カ月分を一気にプリントアウトし、その内容に間違いが無いかを一枚一枚カルテと照らし合わせて確認・修正する業務です。

 言葉で書くと簡単なようですが、診察に伴って行われた検査や処置を全て請求できるわけではないのです。一月内の来院日数や検査の種類によっては、一つの検査に集約されたり、処置の部位や範囲も事細かに決まっているものなのです。

 医療事務の仕事もコンピューター化されてきているとはいえ、どの診察内容が請求対象なのかを判断するのは、医療事務の仕事なのです。また、返戻レセプトの修正もします。返戻とは、以前に提出したレセプトの内容に誤りがあるため、請求内容が認められなかった場合に病医院にレセプトが戻されることです。内容を修正し、再提出します。

  レセプト業務終了と同時に行われるのが、カルテの整理です。病医院の請求書業務、レセプト業務は一月ごとに行われるため、カルテのまとめ方も一月ごとにくくり、棚に収めます。

  他の医療事務の友人は、レセプト時期には残業があったようですが、私の勤めていた医院では残業はゼロでした。

※レセプト業務を医療事務の方がしっかり行ってくれているからこそ、われわれ一般人は3割の医療費のみで診察を受けることができると言っても過言ではありません。次ページは、日常業務とレセプト業務それぞれの仕事の1日の流れへと続きます。