人間関係・職場環境・向いている人(Xさん)

個人医院の人間関係・職場環境

 個人医院は職場環境や人間関係としては、ちょっと特殊です。まず医師との関係は、社長と平社員です。個人医院では、医師が一人〜三人位まででしょう。

 構成は「院長」「院長夫人」「院長の息子や娘」など、家族で医院を運営している事が多いのです。院長一族=雇い主(社長)ですから、なかなか厄介です。職場で改善してほしい事がある時や相談事などは、直接院長に言わなければならない。院長一族が首を横に振ったらそこまでです。

同僚

  同僚はほとんど女性です。男性の医療事務も増えてきましたが、割合的にはまだ女性が多い仕事です。子供の行事や急病での休みは取りやすい環境だったと言えるでしょう。(私に当時、子供はいませんでしたが)「急な休みはお互い様だから。」という、とても温かい言葉が当たり前となっていました。ぶっちゃけると、「社長と全員平社員」という組織図は、従業員(医療事務、看護師)の連帯感は深まるようです。

医療事務じゃなくて・・・

  仕事中に「医療事務じゃなくて家政婦みたい。」と思った事がありました。患者さんの応対以外に、医師や事務長(医師の奥様)からの指示で動く事もしばしばあるのです。

 医師の外出時に「○時に荷物届くから、受け取ってて。」と、医師個人に届く宅配便などを受け取ったり、医師の自宅側の草取りをお願いされたり、「○時に○さんが来るから、来たら二階の自宅に内線で連絡をちょうだい。」とか、昼食の手配(定食屋に電話、コンビニへお使い)など、お願いされたこともありました。

 そんなに頻繁ではありませんでしたし、休憩中に従業員同士で「それって医療事務の仕事じゃ無いじゃん(笑)」「私たちは家政婦かい!(笑)」と雑談のネタにする程度でしたが、「事務職で就職したのに、話が違う!」とやめる人もいたのは事実です。

 医師=雇い主ですから、指示された事は全て職務という事になるのが、個人医院の職場環境の特徴でしょうか。公私混同が激しい医師と、そうでない医師がいるので、あくまで一例としてとらえていただくと幸いです。

医療事務に向いている人

 個人医院での医療事務は、明るく外交的な人、コミュニケーション能力が長けている人に向いている職業だと思います。どんな診療科でも、医療とはチームプレーです。患者さんの情報を医師・看護師・医療事務・その他のスタッフが会話やカルテを通して共有しなければ、診察はスムーズに行えませんし、思わぬ医療事故やトラブルのもとになりかねません。

 「誤解のないように伝える事ができるコミュニケーション能力」は必須です。後は、おかしいと思われるかもしれませんが「我慢強さ」です。患者さんとトラブルなんて絶対あってはいけない事ですが、いろんな患者さんがいるもので、理不尽を言う方もいらっしゃいますし、何度説明しても理解してくださらない方もいるわけで・・・。

※次ページは勉強になった事、身に付いた事、うれしかった事、悲しかった事、これから医療事務を目指す人へへと続きます。