取得した医療事務の資格の内容と学習内容

資格について(どのような資格か、歴史、知名度)

 私の取得した資格は「医療事務技能審査2級」です。この資格試験は30年以上の歴史があり、厚生労働大臣が許可した団体が主催しています。

 ほとんどの医療事務の資格試験は、複雑な医療事務の仕事の質の向上を目的として始りましたが、医療事務技能審査は他の資格試験が「受験資格不問」なのに対して「ある一定の内容を履修した者」となっています。きちんと基礎を勉強して、認められた人しか受験できません。全国の医療系専門学校や短大・大学が受験校となっています。資格取得講座ではニチイ学館で履修する事ができます。

試験日、受験者数、難易度、合格率など

 この資格試験は、毎月、各都道府県のいろいろな施設で行われています。公共施設の場合もあれば、指定されたカリキュラムを履修できる指定校で試験を受けられる事もあります。

 受験者数は年間五万人とも言われています。合格率は50〜60パーセントと決して高い数字ではありません。「医療事務の質の向上」が目的なので、しっかり内容を理解し、身に付いた人が合格するという事でしょう。

 難易度については「医療事務は国家試験ではありません。」「基礎をしっかり身につけるためのもの。」の二点を念頭に置いて受取っていただきたく思います。医療事務の試験は、大学受験などのように「狭き門にして、より優秀な者を選別する試験」ではなく、「志す者を育てる試験」です。主催者側かれすれば、わざと難しくする必要はなく、勘違いしそうな点、覚えてほしい点を重点的に試験に盛り込むのです。こういった点から見れば、医療事務の試験は「基本がきちんと身についていれば合格」できる試験なのです。

試験内容

  試験の内容は、実技が二つ、学科が一つです。実技といっても、面接があるわけではありません。「患者さんが来院し、こういった質問(行動)があった場合、医療事務として同応対するのが正しいのでしょうか?」という問題に作文形式で回答するのと、カルテを読み取ってレセプトを作成するのです。

 学科は、医療事務に必要は基本的な知識について、択一式(正しい(誤った)文を1つ選びなさいという形式)で出題されます。レセプト作成時の注意点や各種医療保険制度について、医療法規についても出題されます。これら実技二つ、学科一つでそれぞれ七割正解すれば合格となります。

どのような問題が出るか

択一式の問題では、レセプト作成時の注意点や保険制度や関連法規に関して出題されますが、要点をつかんでいれば大丈夫です。一つ例を取ると、

問、正しいものを選びなさい。
1、後期高齢者の対象者は○才以上の方である。
2、船員保険は・・・・・・
3、公費医療費制度は・・・・・

  説明しやすいように簡略化していますが、形的にこう言った出題になります。他には、「支払基金」「被保険者」などの用語と、その説明文が正しく組みあわせてあるものを選んだり、診察代(用語としては、診療報酬点数と言います。)についての問題もあります。

  実技試験の一つについては、先に書いてあります。もうひとつの実技は、医療事務のメインと言える「レセプト」についての出題です。レセプトは、簡単なカルテ(風邪とか盲腸とか)をもとに、一からレセプトに書き込んで完成させるものと、記入済みのレセプトをカルテと見合わせて記入漏れや間違いを訂正して完成させるものと、二通り出題されます。

資格取得で何が身に付くか

 身に付くのは「辞書の使い方」です。診察代は、病院が独自に決定しているのではなく、国が決めています。その診察代を辞書のようにまとめている「診療報酬点数表」というものがあり、カルテから「腕のレントゲンを撮影した」「○○という検査をした」という内容を読み取って、診療報酬点数表のレントゲンの欄を開き「腕のレントゲンは○円(点)」、検査の欄から「○○検査は○円(点)」と辞書を引くように調べ、それをレセプトに書き込んでいくのです。

 文字で書くと簡単なようですが、その項目たるや膨大な量、また、受診日数や重複できない項目など、細かい規定が山ほどあるのです。

 資格取得というか、資格取得に向けた勉強で、よく出てくる規定や基本的な点数を覚えたり、点数表内のどの辺に該当項目が書いてあるか、0から調べなくても、ある程度予測が付くようになります。試験に出てくる内容は、就職後の現場でもよく出てくる項目が多いです。医療事務にとって重要な「スピードと正確性」が身に付くでしょう。