医療事務の仕事の体験談(Yさん)

医療事務の仕事の体験談(総合病院編)

 筆者は医療事務の資格(メディカルクラーク2級)を取った後、講座を受けていたニチイ学館の紹介を受け公立の総合病院(ベッド数400、大病院の部類です)の放射線科受付で勤務することになりました。

  仕事は受付業務です。患者様が放射線科に来られたら診察券兼IDカードとファイルをお預かりし、撮影内容を確認します。CTやMRIなどは主に予約制ですから、受付の端末で撮影予約実行の処理を行います。後はCT室、MR室の放射線技師さんにお任せです。

  X線単純撮影(いわゆるレントゲン)は患者様が持ってきた伝票をその場で入力して撮影実行処理をします。撮影が終わって、現像されてフイルムが出てきたらお待ちの患者様をお呼びして、お渡しします。

  入院中の患者様の中でX線撮影やCT、MRIが必要な方の伝票を処理し、検査に来ていただくよう病棟へ電話をしたり、ICU(集中治療室)やNICU(新生児集中治療室)へのポータブルレントゲンの撮影実行処理(実際に撮影に行くのはもちろん技師さんです)もあります。

 午前中は外来の患者様も多いですから、ひたすら撮影実行処理をしていました。病棟からレントゲン撮影患者様ご一行がいらしたところへ外来の患者様が重なるとまるで嵐のようでした。それでいて病院ですから決して患者様の取り違え等が起こってはならず、なかなかに神経を使う仕事です。

 在職中一度だけあわや取り違え、ということがあり、当事者はインシデント(事故一歩手前の事象)として報告書を書いていました。

  怒濤のような午前が過ぎると、午後は予約の患者様の受付をする他は翌日の準備に追われます。翌日の撮影予約がある方のカルテと過去のフイルム、伝票を準備、不備があれば担当医師に確認、予約の伝票を入力、等々。

  ただ総合病院ですので受付時間、診療時間は厳密で、午後5時15分までが勤務時間でしたが(朝は8時20分に朝礼が始まる)、午後5時を過ぎれば患者様が来ることもほとんどなく、残業もありませんでした。

医療事務の仕事の体験談(個人病院編)

 個人病院の受付で働いていました。医師(院長)一人、看護師一人、受付一人の小さな診療所です。

 そのため、受付の仕事は実に多岐にわたります。一人の患者様に対する仕事の流れだけでも、診察券を受け取りカルテを用意し、診察室に持っていく。診察が終わったカルテを受け取り、医事パソコンにカルテの内容を入力、医療費を計算し本日の会計を出す。薬袋に患者様の氏名や薬の用法(「朝昼晩食後すぐ」など)を記入、医師か看護師が用意した薬をその袋に入れる。すべて整ったら患者様をお呼びして、費用をお支払いいただき、薬の説明をしてお渡しする。とこれだけあります。

  これ以外にも、朝は医師が前日にリストアップした薬を薬屋に注文(薬によって使っている薬屋が違うので何社かに電話しないといけません)、薬瓶や湿布薬などを倉庫から受付兼調剤室に補充、調剤室の薬棚の薬を箱から補充。検査会社の担当者が来たら検体(スピッツと呼ばれる小さな瓶に入った血液や尿などです。小さい病院では自院で検査が出来ないので検査会社に検査を依頼するのです)を渡し、診療時間が終わればレジを締めて会計とレジの残額が合っているかチェックします。

  これに加えて先輩の中には毎月のレセプトチェック、つまり診療報酬請求業務を任されている人もいました。本当に一人の医療事務が何役もこなすのが個人病院ですが、仕事が多彩なので面白いとも言えます。

  また地域に密着しているのでよくかかられる患者様とは顔なじみになり、時々お菓子などを差し入れていただいたりということもありました。

  総合病院と違って予約はないので仕事は基本的に診療時間内に来られた患者様の対応が主ですが、午前8時50分〜正午までと午後4時50分〜8時までと夜診があるのが特徴です(医院によります)。レジのお金が計算と合わなかったり、あるいは患者様が多く時間内に捌ききれなかったりすると10〜30分程度の残業は時々ありました。